JABEEプログラムについて
JABEE(日本技術者教育認定機構)は大学などの高等教育機関の技術者教育プログラムを認定し、専門職として適切な業績を上げうる質のよいエンジニアリング系の学生を卒業させることを目的としています。
JABEEの基準に合致していることが認定されると、この教育プログラム(シラバス)の卒業生は専門職として実務につくための必要最低限の能力を保持しうる教育水準を有していると見なされます。
JABEEの認定を受けた教育プログラムの修了生は、
- 質の高い技術者教育を受けていることを客観的に証明される。
- 技術士の第一次試験合格と同等とみなされ、一次試験が免除され修習技術者として、
直ぐに実務経験をつむことが可能である。 - 技術士など、各種資格試験を受験するまでの期間が短縮される。
などのメリットがあります。
日本技術者認定基準について
学習・教育到達目標との関連について
本教育プログラムでは,育成しようとする自立した技術者像に対して,アドミッションポリシー,カリキュラムポリシー,ディプロマポリシーを設定し,日本技術者教育認定基準(JABEE基準)に則って,以下に示す[A]~[H]の8つの学習・教育到達目標を設けています。
[A]人類の幸福と福祉:人類の幸福と福祉について考えることのできる能力の養成
[B]持続的発展と調和:エネルギーと環境、人間と社会の持続的な調和を考えることのできる能力の養成
[C]コミュニケーション能力:地域社会および国際社会においてコミュニケーションができる能力の養成
[D]基礎学力:数学や自然科学の基礎と工学基礎に関する知識を活用できる能力の養成
[E]専門学力:土木工学の基礎知識を工学的デザインに活かし、持続的な社会の発展に貢献できる能力の養成
[F]海洋環境の開発と保全:海洋環境の開発と保全について総合的判断ができる能力の養成
[G]自主的な解決能力:チームによる調査・討論・発表などを通じて地域社会の課題を自主的に発見し、それを分析・解決できる能力の養成
[H]継続的な学習能力:卒業後も主体的に学習を継続できる能力の養成
この学習・教育到達目標は,JABEE基準の知識・能力観点(a)~(i)に対応したものであり、その対応関係を表に示します。
この中で対応が特に密な項目は◎印が、それ以外の対応項目については○印が付いています。
本プログラムでは共通教育と専門教育で学習する全ての科目について8つの学習・教育到達目標との対応を定めています。
JABEEプログラムについて
JABEEと学科目標の対応表
[本プログラムの学習・教育到達目標(キーワード)] 学習保証時間(目標時間)
[A]「人類の幸福と福祉」 | 120時間 |
---|---|
[B]「持続的発展と調和」 | 110時間 |
[C]「コミュニケーション能力」 | 165時間 |
[D]「基礎学力」 | 440時間 |
[E]「専門学力」 | 500時間 |
[F]「海洋環境の開発と保全」 | 140時間 |
[G]「自主的な解決能力」 | 110時間 |
[H]「継続的な学習能力」 | 100時間 |
学習・教育到達目標とJABEE基準との対応
2012~2018年度日本技術者教育認定基準に対応平成28年度から令和2年度の間の入学者用の方は,学習・教育到達目標とJABEE基準との対応を以下のように修正してください。
→ 本学科の教育目標[B]とJABEE基準(d)の関係に○を追記
学習・教育到達目標に対する達成度
本教育プログラムにおける達成度は、[A]~[H]の目標時間に対する、学生が修得した学習保証時間の割合で示され、
達成度80%が合格基準となる。
例えば、[A]に対する達成度は下式によって評価されます。
仮に[A]に対する学習保証時間が60時間であれば、その時点での達成度は50%と評価されることとになり、達成度が100%となるためにはさらに60時間の学習保証時間の修得が必要であることが確認できます。他の項目についても同様であり、
最終的に[A]~[H]の全ての達成度が80%以上となった時に本教育プログラムの合格基準を満足したと判断されます。
本教育プログラムでは以上に述べたように学習・教育到達目標に則って教育し、厳格な成績評価を行っています。
修得した科目に割り振られた学習保証時間を確認し、各学習・教育到達目標の達成度を事項評価した上で、その後の履修計画に反映させることが重要です。
各学習・教育到達目標と各科目の対応表(カリキュラムマップ)
本教育プログラムの学習・教育到達目標に対する各科目の学習保証時間表
JABEE認定証
本教育プログラムは,2004年度のJABEE認定審査以降,2009年度,2015年度と継続審査を受審し,JABEE認定基準に適合していることが認定されています。
外部評価
海洋土木工学プログラムでは,定期的に外部評価によって教育プログラムの点検を行なっています。外部評価結果は以下の通りです。
外部評価結果