海洋土木工学PGで長年教育研究に携わられた鹿児島大学名誉教授の武若耕司先生が、令和2年度の土木学会功績賞を受賞されました。受賞理由は以下の通りです。
<受賞理由>
武若耕司氏は、長年にわたり材料、設計、施工、維持管理の全て観点からコンクリート構造物の耐久性向上に資する先進的な研究を展開することで、我が国のコンクリート工学の発展と持続的社会を支えるインフラの長寿命化に貢献してきました。
土木学会においては、我が国を代表するコンクリート構造物に関する技術規準である土木学会コンクリート標準示方書の発展に大きな貢献をしました。特に、平成11年制定耐久性照査型施工編において、世界に先駆けた構造物の耐久性照査の導入に尽力し、2007年版示方書では維持管理編、2012年示方書基本原則編、2017年版示方書施工編の制定・改訂においてそれぞれ主査として主導的役割を果たしました。さらに、材料や工法に関する多くの土木学会指針、土木学会規準の策定や、学会の支部活動、国際活動にも貢献をしました。また、自身が代表理事として立ち上げた一般社団法人構造物診断技術研究会と連携し、土木技術者の育成や技術支援、産学連携の研究開発活動を展開してきました。
以上の理由により、功績賞の受賞者にふさわしいと認められました。